胃の全摘出とイレウス(腸閉塞)の関係性

こんにちは、一般社団法人 理事長の渡邉竜です。

今日は早起きをしたのですが、腹筋付近の痛みや身体のだるさが抜けず、ちょっとダウン気味です。

さて今日は、私が経験した胃の全摘出手術と、その後の生活で気をつけているイレウス(腸閉塞)についてお話ししたいと思います。この記事が同じような手術を受けた方々や、そのご家族の参考になれば幸いでございます。

手術後の生活:新しい日常

胃がんサポートのページにも記載している通りm胃の全摘出手術を受けた後は生活が一変します。

胃がんの手術そのものは無事に終わり胃がんという存在が体内から消え去ったとしても、退院してからの日常生活には多くの調整が必要でした。最も大きな変化は、食事です。

手術により胃が完全に取り除かれ、消化管の構造が大きく変わり、食べ物が直接小腸に入るため、消化不良や栄養吸収の問題が発生しやすくなります。

ここで発生する問題は大きく個人差があるようで、手術後数年で食べられる量は減るものの変わらず食べられる方、食事毎に体調を壊す方など様々です。

食事の工夫

私のケースでは、一度に大量に食べることが難しく、そして食事毎に早期ダンピング(複数や体調不良)が起こります。

少量の食事を複数回に分けて摂るようにしていますがダンピングに関してはあまり効果を実感していません。

※一般的にはこれが対処法と言われているためダンピングが起きても心がけるようにしましょう。

そしてこれこそがイレウス(腸閉塞)を防ぐ最善の方法と言えます。

イレウスとは?

イレウスとは、腸が正常に動かなくなり、食べ物や消化液が通過できなくなる状態を指します。腸閉塞とも呼ばれます。この状態になると、激しい腹痛や膨満感、嘔吐、便秘などの症状が現れます。イレウスは放置すると腸が壊死する危険があるため、早急な医療処置が必要です。

私達のように腹部の手術を行ったことのある方はイレウスを起こしやすいと言われています。

特に開腹術後では、癒着性の小腸閉塞を起こしやすいと言われていて、私が受けたルーワイ法の以前敵手術では、残胃に対するビルロートI法と比較すると吻合箇所が多くなるため、癒着や吻合不全、イレウスが起こりやすいと考えられているそうです。

腹部のマッサージ

私が日々実践しているもう一つの対策が腹部のマッサージです。

私がお世話になっている沖縄県内のエステ経営の方に教えてもらった方法で、イレウスを予防するためにとても効果的です。

やり方はとても簡単で、腹部を優しく円を描くようにマッサージします。このマッサージは腸の動きを促進し、ガスや便の排出を助けるので、腸閉塞を防ぐのに役立ちます。

マッサージの方法としては、毎日朝と夜の2回、5分程度行うようにしています。手のひらを使って、お腹全体を時計回りに優しく撫でるようにマッサージします。特にお腹が張っていると感じる時や便通が悪い時には、少し時間をかけて丁寧に行うようにしています。マッサージをすることで、腸の動きが活発になり、ガスが溜まりにくくなる効果があります。

ちなみに家庭用低周波治療器でも結構腸の活発効果が感じられますでの私個人としてはオススメです。

医師のアドバイス

医師からもいくつかの重要なアドバイスをもらいました。

まず、水分をしっかりと摂ること、そして規則正しい生活を送ることが大切だと言われました。

適度な運動も腸の動きを活発にするために効果的です。

これらを実践することで、腸の健康を保ち、イレウスのリスクを減らすことができます。

医師からは、1日に1.5〜2リットルの水を飲むことを推奨されました。特に食事中や食後に少しずつ水分を摂ることで、消化を助ける効果があります。また、毎日の軽い運動、例えば30分のウォーキングや軽いストレッチも推奨されています。これにより、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が促進され、消化管全体の健康が保たれるということです。

しかし残念ながら私にはそれだけ運動する体力がなく実践はできていません。

イレウスの兆候

胃全摘出手術を受けた後は、体のちょっとした変化にも敏感になりました。特に、腹部の痛みや異常な膨満感など、イレウスの兆候には十分注意を払っています。何か異常を感じたときは、すぐに医師に相談するようにしてください。

イレウスの兆候としては、激しい腹痛、腹部の膨満感、嘔吐、便秘などが挙げられます。これらの症状が現れた場合は、自己判断せずに早めに医療機関を受診することが重要です。また、普段から体調の変化を記録することで、異常が発生した際に迅速に対処できるようにしています。

胃の全摘出手術は大きな手術ですが、適切な対策を講じることで、術後の生活を快適に過ごすことができます。私自身も、食事や生活習慣の見直し、そして腹部マッサージを取り入れることで、なんとか体調を維持しています。同じような手術を受けた方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。

これからも健康に注意しながら、充実した生活を送っていきたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。もし何か質問や相談があれば、いつでもご連絡ください。